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株式会社ゆらちょうの黒宝ゆらにんにく

まちの名前を社名にした若手社長が手がけるにんにくの生産と『黒にんにく』の加工品事業。産品を生み出すシンプルな工程には社長のこだわりと自信と、美味しさが詰まっています。初めて口にする瞬間は、その甘さに驚きを隠せないかもしれません。

美味しさの秘密

『黒にんにく』とはにんにくを一定の温度で熟成させたもの。家庭にある炊飯器で手軽に作るこ とができる地域でもお馴染みの加工食品です。彼が生産する黒にんにくにはその熟成方法とスピードに秘密がありました。収穫されてからすぐに温度変化に気遣いながら2週間乾燥させ、一片一片、何千個もあるにんにくを全て自分の目で見て選別し、良いものだけを加工します。選別されたにんにくは、熱と音波を使用する波動型の黒にんにく専用機械で40日間かけて熟成されます。 この鮮度と、専用機械の60~70度で熟成する時間が甘さと柔らかさの鍵をにぎっています。

“株式会社ゆらちょうの黒宝ゆらにんにく”誕生秘話

にんにく事業をはじめるきっかけは、地元由良町がにんにくの産地で、かつては生産が盛んだったという新聞記事でした。町役場で話を聞いたり、インターネットで調べる過程で、2017年に初めて黒にんにくに出会い、口にしてみたそうです。何種類かの黒にんにくを食べ比べてみると、加工の要である熟成方法や、加工するにんにくの鮮度で、味が変化することに気がつき、甘くて柔らかい納得のいく製法を研究し、現在の加工方法を採用しています。こだわりは加工の過程に限らず、農業の分野でもある土壌や収穫のタイミングも大切にされているそうです。

作り手の紹介

「黒にんにくはそのまま食べても美味しいですが、洋風レシピでアレンジしても美味しいんです。」と社長は黒にんにくの可能性話してくれました。彼が舵をとる株式会社ゆらちょうは今年で6年目を迎えます。事業内容は今回紹介した黒にんにくの販売に限らず、地域のイベント企画やそのディレクションを担うソフト事業も展開する地域密着型の企業です。

『黒にんにく』のこれから

4年前に農業と黒にんにくに出会い生産を始めたにんにくパックは年間で6,000パック、累計で15,000パックを販売。現在取り扱いのある店舗は県下で30店舗にもなるそうです。「今後は100店舗を目指していきます。」と、これからの活躍も期待されています。由良町内では道の駅白崎海洋公園や、(地域の憩いの場所となっている)ゆらっと紀州、また地元スーパーのAコープで購入することができます。