今月のおすすめ

収穫時期や搾汁にこだわり抜いた一品

数見農園を経営する園地主の数見隆一郎さんは、実家を継いで20年余り、産地を守ることを大切にしている柑橘農家さんです。生果の出荷や販売の他に、2年前から加工品の製造や販売にも挑戦されています。収穫した生果を食べてもらえる季節は果実をそのまま、夏場などの収穫時期でない季節はジュースを、と、年間を通して柑橘を楽しんでもらいたい。と園地主は話します。

 

 

美味しさの秘密

最大の秘密は加工品の材料にもなる柑橘を育てる環境。由良町は和歌山県のほぼ中央に位置し、紀伊水道に面した温暖な地域で、温州みかんにはじまり、晩柑類など豊富な種類が生産されています。
製造するジュースへのこだわりは、材料になる柑橘の選別や搾汁方法を、より美味しくなるように毎年試行錯誤を続けていることです。

誕生秘話

由良町の柑橘の出荷は、10月に極早生品種ゆら早生(温州みかん)から始まり、年明けには晩柑類が始まり、清見オレンジや4月のさつき八朔、セミノールと6月頃まで続きます。
次のシーズンの出荷までの約4カ月の間も柑橘を楽しんでもらいたい、一般的に剥きにくいとされるような柑橘も手軽に味わってほしいという想いから、それぞれの柑橘のジュースを手に取ってもらうことで「ジュースがこんなに美味しいから、実際のみかんも食べてみたい。」と感じていただけたらと考えたそうです。

作り手の紹介

時代に沿った新しい取り組みへの挑戦をし続ける園地主。みかんの生産・出荷・加工品(ジュース)の販売以外にも、地域の観光協会と連携した観光客向けの収穫体験や、都市部の若者を受け入れる国内版ワーキングホリデー事業への挑戦など、常に新しい事業にチャレンジされています。SNSでの情報発信やブランド向上のためのノベルティグッズの制作など、地域のクリエイターとも共創されています。

事業者の紹介

数見農園で生産・製造された生果やジュースは地域の観光スポット「白崎海洋公園」で直接購入することができます。その他は和歌山県内のホテルのお土産コーナーや大型商業施設でも販売されています。またジュースを卸している販売先もあり、その場で味わっていただけるお店もあります。インターネットショップでの販売にも対応しており、葉付きみかんが入っている産地直送ならではの生果販売や贈り物に最適なギフト商品も購入することができます。