今月のおすすめ
平佐館の八朔胡椒
アットホームな観光旅館。時代に合わせて柔軟に進化し続ける『平佐館』からは3つの産品を紹介します。女将の想いをのせた商品やおもてなしは、産品だけに留まらずこれからを愉しむエピソードで溢れています。
美味しさの秘密
女将がつくる産品に共通しているのは、材料が地域の食材であること。”平佐館の八朔胡椒”や”平佐館の八朔のジャム”に使われている八朔は地域の特産品です。保存料や添加物は使いません。”平佐館ぽん酢”は先代の味を守っています。冬限定でつくられる手絞り橙のぽん酢の味は柑橘の美味しいところだけを絞るため、特有の苦味が抑えられ、まろやかな味になります。この橙も地域産を使用しています。
”平佐館の八朔胡椒”誕生秘話
「柚子の胡椒があるなら、由良町の特産品の八朔でもできるんじゃない?」と娘の発案で試行錯誤が始まった”平佐館の八朔胡椒”。農協の職員さんや八朔を生産する関係者さんにも味をみてもらいました。完成した”平佐館の八朔胡椒”は旅館のランチメニューや会席料理の薬味としてテーブルに登場していました。 「この美味しい八朔胡椒は持って帰ることができないの?」とお客様から次々と声があがり 「やってみる?」と女将がリクエストに応えて商品化されました。 今では地域の熱烈なファンが定期的に買いに来たり、ツーリングの途中のライダーさんたちが立ち寄るほどの人気商品です。2020年には由良町推奨産品の他に、和歌山県の「プレミア和歌山」に認定されています。
作り手の紹介
女将がつくる人気ランチメニューのひとつに「あかもく丼」があります。この丼には”平佐館の八朔胡椒”のほかに「プレミア和歌山」に認定されている由良町の推奨産品”紀州あかもく”と”釡揚げしらす”を含め、全部で3つ使用されています。由良町満載の1杯です。「由良町のみんなで地域を盛り上げたい」そんな女将の想いも込められています。「あかもく丼」は栄養も満点で、女将の毎日の朝ごはんにもなっているそうです。
お店の紹介
日高地域の名物料理”クエ鍋”や”タイ鍋”、”ハモしゃぶしゃぶ”のほか、新鮮な海の幸を贅沢に使った自慢の会席料理で心からのおもてなしと、アットホームな雰囲気に包まれた老舗旅館です。地域で育てられた近大クエを使った”近大クエランチ”や、地域の特産品を活かした”あかもく丼”を提供するランチ営業もおこなっています。海岸線沿いに位置しているため、ヨットやボートで訪問することもできます。