今月のおすすめ
farm&labの由良みかんジャム
由良町の柑橘をPRするため、町内の施設を町から借り、1年を通して興味を持っていただける商材を開発しているfarm&lab。
和歌山は果樹王国と呼ばれている一方で、それぞれの生産品は旬が異なり、一つのテーブルに会することはできません。しかし、ジャムであれば全てを揃えることができます。皆さんがまだ知らないあんな果物、こんな果物も和歌山で採れるんですよということを知ってもらい、それらを旬の時期に手に取っていただきたい。そして、その一助になれれば嬉しい、とオーナーは語ります。
商品のこだわり
農家だからこそできる、原料をふんだんに使った製造を心掛けているfarm&lab。できるだけ自分たちが口にしたいと考える安全でおいしい原材料を、量を気にせず多く使用した商品作りを行っています。
商品は手に取ってもらわなくては意味がない。味はこだわって当然、その上で色やパッケージなどに工夫を凝らし、より多くのお客様に手に取っていただけるよう手作りの強みを生かした商品開発を心がけているそうです。
バジルソースのこだわり
メインとなるバジルソースのバジルはfarm&lab自身が運営するハウスで種から育てています。
市場出荷を目指すと、どうしても虫や病気を気にしながら多めに薬剤散布を行わなくてはなりません。しかし自家栽培ならば、バジルの様子を常に観察し農薬の量をコントロールすることで、品質と安全性を両立したバジルを生産することができます。
また、製法にもこだわっており、できるだけ多くバジルを混ぜ、ただしょっぱいだけのバジルソースではなく、しっかりと風味香る商品に仕上がっています。
スムージーゼリー
果汁からではなく、みかんを丸ごと使っているスムージーゼリー。まるっと剥いたみかんをそのままスムージーにし、食感を大事にしたゼリーに仕上げています。ゼリーというと、果汁を使った商品が多いですが、 farm&labのスムージーゼリーは果肉も内皮もそのまま使っています。食べた際、口の中に本当にみかんがそのまま広がると好評の声が届いているそう。おすすめの食べ方を聞くと、暑い時期に凍らせて溶かしながら味わってもらいたい。凍らさずに冷蔵庫で冷やしてもとても美味しいです、と話してくれました。
今後について
「田舎だから『選べる職種がない』ではなく、皆がやりたい仕事が生かせることが産業の六次化だと考えています。私達の業務は農業のような体を使う仕事からシール貼りのような単純な作業まで様々です。この多様性を生かし、個々が楽しく、気持ちよく関われる作業を選び、働いてくれる場所になりたいと思っています。」と語るfarm&lab。
コロナの難しい時期にも関わらず一緒に働く仲間も少しずつ増え、販路も拡大しつつある昨今。自分たちの経営だけでなく、町の未来のことも考えている「farm&lab」に今後の活躍も期待されています。